そもそも「きょうだい児」ってなに?
兄弟に障害者がいる人のことを「兄弟児(きょうだい児)」と言うと数年前に新聞を読んで知りました。
そんな単語があると考えたことも無かったので、初めて目にしたときは驚きました。
私の兄はダウン症なので、私は「兄弟児(きょうだい児)」です。
ついでにですが、「兄弟」を最近は、ひらがなで「きょうだい」と書くようです。
兄と弟の組み合わせじゃないこともあるからなようです。
漢字の「兄弟」のほうが読みやすくて私は好きだけど、今日は「きょうだい」と表記します。
きょうだい児の結婚について
今日は、『きょうだい児の結婚』について書こうと思います。
「結婚できるかどうか」と問われれば、『できます』
ただ、一般の人よりも難しいと思います。
それは仕方の無いことだと思います。
私は相手の親に反対されたことがあります。
それが原因で、お別れしました。
そのときは、泣きました。
いっぱい泣きました。
兄ちゃんがいなければ。と思いました。
友達に会って泣きながら話しました。
自分の親には、そんなことは伝えられません。
悲しむだけだから。
相手の方は、相手のご両親を説得しようとし、ご両親と喧嘩しました。
私もなんとかしてご両親を説得しようとしました。
けれど、落ち着いて考えたら、もし説得が成功したとしても、自分の兄弟を嫌っていた人が義理の父や母になるのを私は耐えられないなと思い、お別れすることを選びました。
2年後に新たな人に出会いました。
その人ともうすぐ結婚します。
ありがたいことです。
兄弟に障害者がいるといつ伝えるか?
兄弟に障害者がいると「いつ」交際相手に伝えたらいいんでしょうか。
林修先生なら、「今でしょ」と言うかもしれませんが、いつ伝えたらいいのか私はわかりません。
ただ、結婚することになった人に伝えたときは、すんなりと受け入れてもらえたので、その時のことをここに書きます。
付き合い始める前に、その人とは何度かデートに行きました。
家族の話になったときは、兄と姉がいるということだけ伝えていました。
「兄ちゃんのことをいつ言おう、いつ言おう」とずっと構えていました。
何度目かのデートで告白されました。
「結婚を前提に付き合って欲しい」と言われたので、ここで伝えて断られたらそれまでだと思い、意を決して伝えました。
気が付いたら泣いていました。
前の人のことを消化しきれていなかったようです。
私の告白を聞いたとき、彼は優しく、「それでも結婚を前提に付き合いたい」と言ってくれました。
ひとまずほっとしたものの、結婚となれば家と家のお付き合いです。
彼がOKでも、またご両親に反対されるかもしれません。
そのことを伝えると、反対しないと思うけど、念のため確認すると言ってくれました。
数日後、彼からご両親も反対していないと連絡がありました。
とてもほっとしたことを覚えています。
今になって思うこと
前の彼と別れた直後は、この世に私と結婚する人なんていないんじゃないかと絶望していました。
姉と結婚した義理の兄一家が特殊で、私は一生独身なんだろうと思っていました。
でも、今回ご縁があり、結婚できそうです。
たぶんこの記事を読んでいる人は、しょうがい児で結婚について悩んでいる人だと思います。
今の交際相手がだめでも、いつか全てを受け入れてくれる人が現れると思います。
泣きたいときは泣いて、泣いて、いっぱい涙を流して、また前を向いてください。
しょうがい児として育った経験談をこちらに書きました。